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私が占い師になった出来事は《後編》

藁にもすがる思いである方のところへ

前回の通り、
息子は精神が不安定な中、
受験までの間に

 

「カナダ留学をしたい」

 

と言い出したのです。

 

自分のことなら何でも解決できる
と思っていましたが、
自分以外、こと息子となると
途端に決断に迷いが出てきます。

 

しかし手続きは完了済み。
カナダ留学の日は
刻々と近づいていました。

 

日を追うごとに不安は
どんどん膨れ上がっていたある日、
最近占いを習っているという友人から
師匠である占いの先生を
紹介してもらったのです。

 

それまでは占いなんて
ただのエンタメだと
思っていましたが

 

その時の私は、

 

「何でもいいから息子が
 どうなっていくのかが
 知りたい…!」

 

その一心で、息子に内緒で
占いの先生の元へ駆け込んだのです。

結果は…

先生にこれまでの経緯をお話し、

 

①息子は広島にはもう
 住みたくないから
 私の実家で祖母と暮らし、
 その地域の学校に行くと
 言っているが本当に
 それで良いのか

 

②カナダに行くことが
 息子にとって本当に
 良いことなのか

この2つをお訊ねしました。

 

手を震わせながらカードを引き、
先生はカードを見つめた後、
しばらく経ってから
口を開きました。

 

まずは広島以外に
住むことについて。

 

「それはお勧めでない
 鑑定結果だし、多分年が
 明けたら息子さんの気持ちが
 変わると思うよ」

 

その時の私とっては、
息子の希望に沿って
実家での生活でも良いのかな
と思っていたので
やや意外な結果でした。

 

次に、カナダに行くことついて。

 

「カナダという地は彼にとって
 とても馴染める場所になる。

 そこへ行くことで彼の人生は
 大きく好転する結果が出ているから、
 断然行った方がいいと思うよ」

 

という結果を伝えて頂きました。

 

それを聞いて

 

母としての緊張や不安、
これまでの息子と
頑張って来た日々、
母なりに辛かった思い
などが一気に溶解して、

 

安堵の涙が止まりませんでした。

 

そして、
先生は占いの結果を告げた後、

 

「私もね、16歳で
 独りでカナダとかどうなん?
 と思ったけどね、

 

 カードを見たらこりゃあいいわ、
 ぜひ行かせてあげて!」

 

とおっしゃり、
先生のその言葉を聞いたとき、
タロットカードの客観性の部分に
光を見たような気持がしました。

 

占いってすごいな、
カードってすごいな、

 

こんな風に人に安堵を与えて
道が示せるなんて。

 

それまで私はタイマッサージを
おこなっていた中で

 

人は身体が楽になっても
心が元気じゃないと
本当の健康とは言えないな、

 

と常々感じており、

 

かと言って人の心を救う
方法も見いだせず、
悶々としていた
ところでもありました。

 

そしてこの占いの後に
「この道があったんだ!」
と気付かせて頂き、

 

もう全く迷いなく、
この先生から占いを学び、

 

私も人の心に灯りを
ともせる人を目指そう!

と決めたのです。

 

これが、私が占いの道に
入ったきっかけです。

 

占いを受けてから

その後の息子は、
たった一人で成田から
カナダへと渡り、無事に入国し
ホストファミリーとも会えて、
第一関門突破。

 

その後は月曜日〜金曜日の
朝から夕方まで毎日みっちり
英語学校に通って
英語のスキルを上げ、

 

16歳で留学は最年少だったので
学校で知り合った
お兄さんお姉さんたちに
優しく接してもらい、

 

たまに一緒にボルダリングの
ジムにまで通うくらい、
楽しく充実した毎日を送りました。

 

LINEで送られてくる
現地での様子を心待ちに、
そして楽しそうな笑顔の息子に
安堵しながら3ヶ月は
あっという間に過ぎました。

 

その間に私は先生のところに通い、
占いを習得し終えました。

 

大晦日直前に帰国した息子は
見違えるほど元気になっていて、
逞しさも加わり
本来の彼に戻った感じで

 

現地での時間が彼にとって
どれほど充実し重要だったか
が瞬時に理解できました。

 

そして占い通り、
やはり「広島で生活したい」
と言い出しまして、
お正月に志望校が決定。

 

年明けから初めて受験勉強を
はじめた息子ですが、
幸い進学校に通っていたお陰で
塾にも家庭教師にも頼らずに
単独で勉強し、公立高校の
合格を勝ち取りました。

 

その高校生活の3年間は
ひとつ年下の同級生と一緒でしたが
誰もそのことを気にするでもなく、
先生やお友達、
部活の仲間すべてに恵まれて、
とてもとてもとても充実した
楽しいものになりました。

 

私も息子の語る毎日の様子で
学校生活を疑似体験させてもらい、
あの暗闇の中にいた時期からは
考えられないような
幸せを実感する日々でした。

誰かの心に灯りをともしたい

悩みの中にいて、右も左も上も下も
分からないくらいの
暗闇を経験している私にとって、

 

一筋の光を見せてくれる
言葉の大切さ、有難さ
は身に染みて理解しています。

 

自分の人生で経験した
あらゆることを活かして、

 

誰かの心に灯りをともすことが
出来ますようにと
いつも祈るように
仕事をしています。

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